英語の嵐

授業開始の9:30の10分ほど前に研修場所であるKOENIGに着いた。
案内されて教室に入ると、若い女性がいた。インドの女性である。

握手をして、ハロー、笑顔・・・・。

予想はしていたが、現実に目の当たりにするとなんか自分が可笑しくなった。

英語もしゃべれないのに俺いったどうすんだよーーーー。

I CANT SPEAK ENGLISH….

OK…

My Name is Shohei Hosotani

My Name is Neha Sharma

先生の名前はニーハさんで、25歳くらいのインドの女性であった。
伝統的なインドの服を着ている。色っぽい。

かくして授業は始まった。

パソコンの中にオラクルのテキストが用意されていて、それをもとにニーハが説明をしていく。

もちろん全部英語である。

俺も必死で聞き取った。

オラクルの知識があるので、何を言っているのかなんとなく分かるし、俺も高校レベルの英語能力はあるので、単語単語を聞き取って、ニーハの言っていることも大体分かる。

しかし、細かい説明になるとちんぷんかんぷんである。
そんな感じで午前中の授業は終わった。

昼休憩は13:00から1時間。昼ごはんは、職員に頼めば、出前をしてくれる。
僕は研修1日目は職員が持ってきたマクドナルドのメニューの中で、フィレオフィッシュを頼んだ。
2日目からは、建物の隣にあるレストランで食べた。

このレストランは、Hardirams(ハルディラム)という名前でKOENIG(コイニック)の隣にある。
もちろん英語がしゃべれないのでこのレストランのシステムが分からない。

お金を払って食べるのか?食べてからお金をはらうのか?
下手な英語とジェスチャーを駆使して、中にいる人に聞いた。恥をかくのも旅の醍醐味である。

このブログを見て行かれる人のために書いておく。
このレストランの仕組みは、入って左のカウンターでメニューを選んでお金を払う。
すると券をもらえるので、その券をもってそのまま奥のカウンターに渡して料理をもらうシステムである。

この料理の受け渡しカウンターが料理の種類、たとえば、インド料理、中華料理・・ごとに分かれているので自分が選んだメニューがあるカウンターの人に券を渡す。
まぁ、間違えたら、これはあっちだっていわれるので心配しなくてよいとは思うが。

また、それ以上にこまったのが、インドの料理のメニューを見てもそれが何なのかまったく分からないので、料理が出てくるまで、どきどきである。

俺が頼んだ料理はいったい何なのだろう?

という状態になる。

無事、昼食を終えた。
まだ30分くらい休憩時間が残っている。
俺は目の前の道路を少し歩いた。

暑い。確実に40度くらいある。
目の前の道路は車とバイクが半端ないくらい通っている。
車線とかがないから、ほぼ無法地帯である。
バイクなんか4人乗りは当たり前である。家族全員で1台のバイク。なんと効率的な・・・少し感心した。

このインドのエネルギーを目の当たりにすると、日本人である僕は圧倒される。
今の日本の元気のなさと比べると格段の違いがある。
日本の閉塞感。あれはいったい何なんだろう。

後で詳しく書こうと思うが、インドと日本の決定的な違いは、いろいろあるなかでも、それは、

笑顔

である。

インド人は目が合うと笑ってくる。だからこちらも笑ってしまう。
日本人は、笑わない。目が合えば笑うどころか怪訝な顔さえされる。

日本よりインドのほうが住みやすいかもしれない。
不便なことは多いと思うが・・・

ふとそんなことを思った。

今の日本は本当に暗い。不況が原因であろうか?
原因はいろいろあるとは思うが、僕は決定的な原因はひととひととの結びつきの薄さだと思う。
インドでの人との距離と日本での人との距離は違う。インドのほうがより近い。

日本人ももっとお互いに話しかけたほうがよいのではと思う。