タージマハールは見とかねば

インドにきてから、まともなインド観光はしていない。
インド門くらいであろうか。
なんせ、毎日授業があるので、遠出できないので仕方ない。
5日間の授業が終わって、土曜日に観光しようと、日本で決めていた。
が、まだ、インドに来てからもどこを観光するかまだ、決めていなかった。
日曜日の夜に飛行機で帰るので、観光できるのは、この土曜日1日だけであった。
もう少し、多めに日程をとっとけばよかったと後悔したが、仕方なかった。

いろいろ考えた果てに、タージマハールとガンジス川に行こうと決めた。
しかし、地球の歩き方で調べると、タージマハールは行くだけで2時間くらいかかるのと、ガンジス川のあるハルドワールもデリーからは2時間くらいかかるので、両方に行くのは無理と結論して、タージマハール一本に絞った。

「タージマハールだけはみとかねば」

それが理由であった。

タージマハールは見とかないと、日本でインドの話になったとき、困るだろうという気持ちがあった。

ということで、金曜の夕方にメインバザールにあるシゲタトラベルという旅行会社(日本語可)に行って、タクシーを1台借り切ってタージマハールのあるアグラという町まで行くことにした。

値段は4000ルピーである。日本円で8000円くらいである。安い!
アグラまではタクシーで片道4時間、往復8時間のたびである。
電車だと、2時間半くらいだし、料金ももっと安いが、アグラの駅からタージマハールまでが結構距離があるので、オートリキシャに乗る必要があるのと、向こうで道に迷ったり、なんかトラブルに巻き込まれるのがいやなので、タクシーを借り切ることにした。知らない土地でもタクシーの運ちゃんがインド人なので、安心である。

4時間かかって、アグラに着いた。
途中スィカンドラという城に立ち寄った。
また、道の途中で見るインドの小さな町町は、テレビでみるようなインドの貧しい町であった。

アグラに着くと、そこから自由時間、タクシーの運ちゃんに携帯の電話を聞いて、分かれた。
2時間くらいで帰ってくると伝えた、その間待ってくれてる。

タージマハールの入り口まで10分ほど歩いて、入り口で入場券を買う。
750ルピーを窓口で払うと、ペットボトルの水と靴の上からかぶせるかぶせ物?をくれる

タージマハールは、土足禁止なので、このかぶせ物を靴にかぶせるてから入るのである。

ここで、タージマハールの入り口付近でひとつトラぶった。
タージマハールには多くのガイドがいると聞いていたが、それにしつこく勧誘されて、なんとか断った。
650ルピーとのことであった。ガイドなんかいらん!ということで、一人でガシガシ歩く。

初めてみたタージマハールは教科書の中の写真そのものであった。

これが、中学生のころ教科書でみたタージマハールか・・・・

少しの間、中学生のころからの記憶が走馬灯のようによぎった。
まさか、インドにくることになるとは、中学生の俺には思いつかなかった。
なんという人生の不思議だろう・・・

人の列に沿って俺も段々とタージマハールに近づく。
近づくにつれて、その巨大さを実感する。

観光客が相当並んでいて、タージマハールを1周するように列ができている。
30分くらいで中に入れた。

タージマハールは王妃の墓で当時の王様が王妃のために財力を尽くして作った墓である。
中は写真禁止で、暗かった。天井から1直線にランプがたれていて、そのランプの下に棺がある。
まさに墓であった。
俺は中学生のころ、教科書で見た写真のタージマハールの中にいると思ったら、目頭が熱くなった。

外に出ると、インドの日差しが容赦なくおれを襲う。
タージマハールは全て大理石なので、入るまでに並んでいると、太陽の照り返しで相当体力を奪われる。
だから、水のペットボトルを渡していたんだなぁと気づいた。

少しだけ、タージマハールの外の木陰で休養を取って、帰路についた。
帰りもしつこい物売りやリキシャをなんとか振り切って、歩いたが、どうも道にまよったらしい。
「乗れ乗れ」とリキシャの若い男の子が着いてくる。しつこいな。

1時間くらいさまよいあるいただろうか。警備員の人がいたので、道を聞いた。
なんか途中で曲がるところをまがらずに来たらしく。引き返す。

リキシャの男の子がまだ着いてきている。
もう根負けして乗った。15ルピーであった。日本円で30円。。。。安い。
俺は30円では、ここまで働けないよ。とおもいながら。タクシーのいるところまで乗せてもらった。

タクシーにたどり着くと、その駐車場のあるレストランで食事をした。500ルピーであった。
なんか金銭感覚がおかしくなる。
食べ終わって外に出ると、子供を抱いた若い女性がお金を恵んでくれと寄ってくる。
おつりの5ルピーを渡した。
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これがタージマハールだーーー

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タージマハールと記念写真
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リキシャの男の子16才らしい。リキシャの後ろから撮影、のれのれとほんとにしつこかった。どこまでも着いてくる。なんか迷子になってしまったので、最終的に乗せてもらって助かったけど。
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金を恵んでくれと言う赤ちゃんを抱いた女性
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少し休んでそのまま、タクシーで帰路に着く。

デリーについたのは、18:00くらいであった。