LPガスからハイブリッドへ
タクシーで使われる車は、その燃費のよさからLPガスが多いのですが、
最近は、ガソリン車も増えてきました。
よく見るのがプリウスですね。
最近の円安による燃料高騰により、LPガスの値段もここ数年あがりつづけています。
また、プリウスなどのハイブリッド車の登場により、燃費性能が抜群に上がり、
LPガス車よりもハイブリッド車の方が、燃費性能がいいため、タクシーのハイブリッド化が
進んでいます。
以下が一般的なLPガスタクシーであるトヨタコンフォートとプリウスの燃費の比較ですが、
走れば走るほど、プリウスの方がいい結果になっています。
8万キロ走れば、40万円もの差が出ています。
円/1L:燃料 | 燃費/1L | 20000km | 30000km | 40000km | 50000km | 60000km | 70000km | 80000km | |
コンフォート | ¥75 | 5.5 | ¥409,091 | ¥545,455 | ¥681,818 | ¥818,182 | ¥954,545 | ¥1,090,909 | ¥1,227,273 |
プリウス純正 | ¥135 | 15.5 | ¥174,194 | ¥261,290 | ¥435,484 | ¥609,677 | ¥696,774 | ¥783,871 | ¥870,968 |
タクシーの年間走行距離は、10万キロとして、年間40万も利益が出るということです。
ですので、最近、プリウスタクシーが増えている訳ですね。
タクシーの一般的な車種であるトヨタコンフォートですが、トヨタもハイブリッド一本にしぼってきているようです。
LPGタクシー2017年に生産中止?
参考:http://www.j-cast.com/2012/05/11131712.html?p=all
LPGタクシーが2017年に生産中止になるようです。
一気にタクシーがハイブリッドになるわけではないですが、徐々にLPガスからハイブリッドへ推移していくでしょう。
そうなると、燃料を供給するLPG業界にとっては大打撃で、廃業するガススタンドも出てくると思います。
一社)東京都LPガススタンド協会の会長の話によると、
さて、ここ数年オートガスの需要は大幅に減退しており、LPガススタンドを閉鎖する事業者が出てきております。そこに加えて、昨年11月改正タクシー特別措置法(タクシー減車法)が成立し、また仕入価格の大幅な上昇があり、我々の業界は、まさに逆風の中にあります。
参考:http://www.tousta.or.jp/act_info/2014/01/post-2.html
とかなり厳しいようです。
LPガスからガソリンへの変更なので、全体の需要は変わっていないので、そこらへンどのようにゆっくりと推移していくのか見物です。
2017年にLPGタクシーが生産中止になると上に書きましたが、
プリウスでもLPG仕様のハイブリッドもでておりますし、2013年の東京モーターショーでトヨタが発表した「新型LPGタクシー(JPN TAXI)」もLPGハイブリッドになっています。
一般のタクシー(トヨタ・コンフォート)に比べ、全長が少し短く、高さが高くなっています。また、定員は5人となっており、運転手さんを除くと、4名の乗客が悠々と乗車可能です。更に、ハイブリッドシステムを導入する事で、LPG自動車の課題であったタンクスペースを小さくし、荷室を大きく取る事が出来ています。
参考:http://ev.gogo.gs/news/detail/1385461677/
本当にLPGタクシーが廃止になるかどうか、不透明ですね。
この次世代タクシーがお目見えするのは3年後の予定です。。
これが実現すれば、駅や空港で客を待つタクシー行列の光景は大きく変わります。